「茂塾」の生徒さんたちへ

おはようございます。

「英語専門 茂塾」の なかにし です。

 

村上 春樹さん「走ることについて語るときに僕の語ること」より、「茂塾」の生徒さんたちへ励ましの言葉を送りたいと思います。

 

たとえ絶対的な練習量を落としても、休みは二日続けないというのが、走り込み期間における基本的ルールだ。筋肉の覚えの良い使役動物に似ている。注意深く段階的に負荷をかけていれば、筋肉はそれに耐えられるように自然に適応していく。「これだけの仕事をやってもらわなくては困るんだよ」と実例を示しながら繰り返して説得すれば、相手も「ようがす」とその要求に合わせて徐々に力をつけていく。もちろん時間はかかる。無理にこき使えば故障してしまう。しかし時間さえかけてやれば、そして段階的にものごとを進めていけば、文句も言わず(ときどき難しい顔はするが)、我慢強く、それなりに従順に強度を強めていく。「これだけの作業をこなさなくちゃいけないんだ」という記憶が、反覆によって筋肉にインプットされていくわけだ。我々の筋肉はずいぶん律儀なパーソナリティの持ち主なのだ。こちらが正しい手順さえ踏めば、文句は言わない。

しかし負荷が何日か続けてかからないでいると、「あれ、もうあそこまで頑張る必要はなくなったんだな。あー良かった。」と自動的に筋肉は判断して、限界値を落としていく。筋肉だって生身の動物と同じで、できれば楽をして暮らしたいと思っているから、負荷が与えられなくなれば、安心して記憶を解除していく。そしていったん解除された記憶をインプットしなおすには、もう一度同じ行程を頭から繰り返さなくてはならない。もちろん息抜きは必要だ。しかしレースを目前に控えたこの重要な時期には、筋肉に対してしっかりと引導を渡しておく必要がある。「これは生半可なことじゃないんだからな」という曇りのないメッセージを相手に伝えておかなくてはならない。パンクしない程度に、しかし容赦のない緊張関係を維持しておかなくてはならない。このへんの駆け引きは、経験を積んだランナーならみんな自然に心得ている。

筋肉を脳、レースを入試に置き換えて読めば、「茂塾」の生徒さんたちへのメッセージになります。

 

要するに、「勉強は休まずに毎日やりましょう」ということなのです。

 

Pain is inevitable suffering is optional. (痛みは避けたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第))

例えば走っていて、「ああ、きつい、もう駄目だ」と思ったとしても、「きつい」というのは避けようのない事実ですが、「もう駄目」かどうかはあくまで本人の裁量に委ねられています。

この言葉には、マラソンという競技の一番大切な部分を簡潔に要約しております。

 

それでは。

英語専門 茂塾 塾長 中西 茂寿