大学定員厳格化の影響

おはようございます。

宮崎市霧島町にあります「英語専門 茂塾」の なかにし です。

 

雨は一人だけに降り注ぐわけではない - ロングフェロー(詩人)

忘れるということは、脳科学的に見れば極めて自然なことで、「なかなか覚えられない」という嘆きは、至極当然なことなのです。せっかく苦労して覚えたことを忘れてしまっても、悩む必要はありません。決して自分の脳だけが特別に忘れやすいわけではなく、これは誰の脳でも同じことなのです。

古来「学習とは何か」に対して、「学習とは繰り返しである」と言われてきたのは、脳科学の立場からもまったくその通りだという見解があります。

忘れてしまったことは、いちいち気にすることなく、また必要になったときにもう一度覚えなおせばよいのです。そうして覚えても、やはりまた忘れてしまったら、それでもヘコタレずにまた覚えなおすことです。そんな具合に何度も何度も繰り返し覚えなおしているうちに、脳はその知識を記憶に留めるようになるのです。

しかし、そうして苦労して覚えてもまた忘れてしまったら、どうしたらよいのか。

答えは同じです。やはりまた覚えなおせばよいのです。人間の脳は、できるだけ早く多くのことを忘れるように設計されております。

成績がよい人とは、忘れても忘れてもめげずに、繰り返し繰り返し学習をして、情報を海馬に送り続けている努力家に他ならないのです。

 

さて、政府は東京一極集中の是正のため、東京23区の大学の定員増を原則10年間認めないことや入学定員超過に対する補助金減額など大学定員厳格化を打ち出しましたよね。こうした政策により、どのような影響が出たのでしょうか。

どんな大学入試制度でも、どの受験生がどの大学に入学するかというマッチングを決めます。受験生の将来を大きく左右するマッチング結果は制度変更により影響を受けます。定員厳格化はそうした制度変更の一つです。

日本では年度末の数か月間に約70万人の受験生と800弱の大学という大規模なマッチングがなされます。こうした厚みのあるマッチング市場では制度によっては「混雑」が昨日を阻害するのです。アルビン・ロス米スタンフォード大教授によれば、混雑とは「参加者がより良い意思決定をするためにできるだけ多くの機会を獲得、考慮する時間を十分に確保できない状態」のことと言っております。現行の分権的制度では、大学、特に私立大学は、ある受験生に合格通知を出しても、その受験生の他の受験先や希望が分からないので、入学するか否かを予測するのは非常に難しいのです。このため定員を大きく上回る合格者を認めて、入学状況をみながら追加合格を出します。しかし定員厳格化により大学は入学者数を定員に近づける必要があるため、合格者数を減らし、きめ細かな追加合格で対処しようとします。

一方、受験生にとっては合否通知は一度に来るのではなく、2月から届き始め、3月には追加合格がバラバラと届きます。定員厳格化により追加合格が増えれば、ある大学に入学意思を固めた後に、希望の大学から追加合格が来る可能性が高まるので、意思決定が一段と難しくなります。他大学に入学していれば後悔するし、追加合格先に入学できたとしても既に支払った入学金などが無駄になります。そのため受験生はますます意思決定を最後の3月末まで引き延ばすのです。

そうなると3月末時点で断られた大学は定員割れになってしまいます。この結果、定員割れの大学は時間切れで入学希望の学生を逃してしまい非効率性が生まれます。また希望の高い追加合格先を諦めた学生にとっては、その希望先に自分より成績の低い学生がいるという不公平性が生じるのです。

現行制度での定員厳格化は混雑を増やし、大学にとっても生徒にとっても意思決定を一層困難にするのです。

現行の分権的制度のもとで定員厳格化をする場合、大学はほかにも新たな対策をとるでしょう。おそらく私立大学は、確実な入学が見込める入試タイプの定員を増やす一方で、そうでない一般入試を減らすでしょう。また入学意思を示さないと合格が無効になる期限を早めるかもしれません。

そして新卒大学生の就職活動と同様に、各大学は競って試験日を早めて学生数を確保し、試験日がどんどん前倒しになる青田買いが予想されます。生徒たちにとっては自分が最終的にどの大学合格するかを知る前に入学先を決めることになり、意思決定が難しくなります。

このように、現行制度での定員厳格化は多方面で負の影響が大きいと思われます。

 

それでは。

本日も一日よろしくお願いいたします。

 

宮崎市霧島二丁目206番地コスモアージュ102

英語専門 茂塾 塾長 中西 茂寿

TEL:0985-41-7474

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